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富士山の成りたち

 富士山は、世界でも数少ない玄武岩でできた大きな成層火山で、小御岳火山、古富士火山、新富士火山の3世代にわたる噴火活動によって現在の美しい円すい形を形づくってきました。
 江戸時代の1707年(宝永4年)に爆発的な大噴火をして宝永火口をつくり、東側に火山灰による広大な火山荒原を形成しました。これ以後噴火活動は休止してます。

 
富士山の位置と形

 富士山は典型的な成層火山として、緩やかな斜面と四方に広がる広大な裾野をもっています。また、スカイラインは、山頂に近づくにつれて急になり、大きく広がった裾野から雄大な山頂部へとその美しさを際立たせています。
 富士山の火山活動の主な源は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ、他の富士火山帯の火山と同じように沈み込んでいることによるものといわれています。日本付近の3つのプレートが重なり合い、南海トラフが伊豆半島の本州への衝突のため北へ折れ曲がったあたりに位置しています。

地質の特徴

 富士山は、活発な噴火活動の繰り返しの結果、溶岩と火山礫や火山灰などが幾重にも積み重なった成層構造をしています。その火山噴出物は玄武岩質で、日本の火山の大半が安山岩質であることから大きな特徴となっています。
 
●新富士火山活動史●
期 間
活 動 内 容
11000〜8000年前 山頂火口から多量の溶岩を流出する(古期溶岩流)
8000〜4500年前 山頂火口から火山灰を間欠的に噴出する(静穏期)
4500〜3000年前 山頂火口及び側火山群から大規模な溶岩と小規模な火山灰などを噴出する(中期溶岩流)
3000〜2000年前 主として山頂火口から頻繁に爆発的噴火
2000年前〜近年 側火山群から溶岩(新期溶岩流)や火山灰の噴出を繰り返す。このように富士山の大きな噴火はおよそ500年に1回の割合で起こってきた。有史以降は延暦19(800)年、貞観6(864)年、宝永4(1707)年の噴火が特に大きかった。
 
貴重な地形・地質現象

 玄武岩質の溶岩は、粘性が低く、流れやすいので広範囲に広がり、数多くの溶岩洞穴や溶岩樹型などの特殊な地形を生み出しました。

 
大沢崩れ

 富士山は約1万年前にほぼ現在の形がつくられたまだ若く新しい火山です。それでも風雨雪にさらされて少しずつ浸食され、谷がつくられています。その中でもっとも大きなものが大沢で、富士山の西側の頂上直下からのびて、約1000年前からでき始めたといわれています。
 富士山の東側は噴火によってたびたび火山灰でおおわれますが、西側には火山灰の降下も少ないので大沢崩れのような大きな沢ができたと思われます。

溶岩洞穴と溶岩樹型

 溶岩洞穴は、溶岩が流れて固まる時に、固まり方の遅い中心部の溶岩が流出したり溶岩内部のガス放出により、空洞になったと考えられ、流れた時は1000度近くあった溶岩が次第に冷え固まってきた様子を見ることができます。溶岩樹型は、溶岩流が樹木を焼きつくし、その跡が空洞として残ったもので、当時の森林の様子や溶岩の流れた方向などを教えてくれます。
 
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